インプラントとは
インプラント治療とは、歯を失ったことで生じる機能的・審美的問題を顎の骨に人工歯根(チタン製)を埋入することで「快適にしっかりした噛み心地」の生活に変えることのできる治療法です。歯を失ってしまった方にとって最も大事なこと、それは「咀嚼機能回復」、「長期安定性」、「快適性」です。そのニーズに応えられる歯科治療法がインプラント治療なのです。徹底した衛生管理と診療設備、そして確かな技術のもとで行うインプラント治療は、予知性(成功率)が高く、健康な歯を削ったり、入れ歯のような不快感がなく、快適で健康的な生活を送ることが可能となります。
お気軽にご相談ください。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
- 通常の入れ歯のようなズレや、食べ物の欠片が入った時の痛みがなくなる。
- お口に何か入れられたという違和感が少なく、天然歯とほとんど同じ感覚で噛める。
- 自然な外観や表情を取り戻すことができる。
- 噛む機能が回復することで、食べ物の制限がなくなり、バランスよい食事が楽しめる。
デメリット
- 治療後も半年に一度のメインテナンスをきちんとしなければいけません。自分の歯と同じようにきちんとメインテナンスをしていないと、インプラント性歯周病になって、インプラントの持ちが悪くなる。
- 保険適用外のため、自由診療になる。
- 全身の健康状態によってはインプラントが行えない場合がある。(ご相談ください)
インプラント治療の流れ
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Flow01ご予約
お電話で初診の診療予約をしてください。もちろん、お電話で事前にいろいろお問い合わせをいただいても結構です。
- 診療時間
- 9:00~13:00/14:30~19:00
※日曜午後は、14:00~17:00まで - 休診日
- 月曜日、金曜日、祝日
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Flow02カウンセリング・検査
安全で安心な治療を行うため、最初に症状、現在の健康状態、ご要望についてカウンセリングを行います。全身疾患によっては無理なこともあります。次に、口腔内検査、レントゲン(CTという3次元のレントゲンを含みます)、歯周病チェック、模型によるかみ合わせのチェックなどを行い、現在の口腔内状態を把握して分析します。この段階が非常に大切です。
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Flow03問題点の共有と治療計画の立案
画像などをご覧いただき、検査結果をご説明し、現在の問題点について、ご理解頂きます。その上で、さまざまな状況を把握、ご希望をお伺いしながら、一緒に治療方針を検討し、問題点を共有します。ご自身の健康状態、治療期間、ご予算、治療後のメインテナンス、失われた歯の数、位置、顎の骨の状態など、さまざまな状況を検討した上で、実際の治療方針を立てていきます。
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Flow04インプラント埋め込み手術
まず手術について(手術方法、術後に発生し得ること等)を入念に説明し、手術前の注意事項をお話します。その上で、固定する顎の骨にインプラントを埋め込み、歯肉を閉じます。約1週間後に術後の経過を見ながら抜糸をします。そのまま約3ヶ月~6ヶ月、埋入したインプラントと骨の結合を待ちます。
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Flow05アバットメント装着手術
インプラントと骨が結合したことが確認出来ましたら、2次手術と呼ばれる歯肉の整形手術が行われます。アバットメントを連結し、歯肉の形を整えます。インプラントに装着する人工歯が自然に生えているようにみせるための処置です。歯肉が治るまで1~6週間ほど待ちます。
(2次手術が必要でないケースもあります) -
Flow06人工歯の装着
歯肉が整った時点で型をとり、人工歯を患者さんに合わせて作製し、インプラントに装着します。装着後には、メインテナンスとなる適切なブラッシング方法をご指導します。3ヶ月~6ヶ月程度に1回の定期検診を行い、インプラントや人工歯、噛み合わせなどの状況を確認します。
難症例の方へのインプラント治療
GBR(骨組織誘導再生法)
インプラント治療で、骨の量が足りないと判断したときに採用する、骨を再生する治療です。
例えば歯周病の進行によって顎の骨が減少している症例では、インプラントを支えることも難しい場合があります。インプラントは顎の骨でしっかりと支えることで高い機能を発揮するからです。
骨が失われた部位では自然な再生も起こるのですが、空いた空間には骨芽細胞より線維芽細胞が入り込むため、自然に任せても骨の再生は阻害されます。
GBR法はメンブレンという膜で骨を再生したい部分を覆いつつ、自家骨などで骨の再生を補助するので、数ヶ月程度でインプラントを埋入できる状態にできるのです。
メリット
- 骨量が少ない箇所でも、手術によりインプラント治療が可能になる。
- 骨量を部分的に増やすことができる。
- 骨量が増えるため、手術時のインプラント体の埋入が安定する。
デメリット
- 十分な治癒期間が必要になり、治療期間が長引く可能性がある。
- 自家骨を用いる際は、骨を削って採取する必要がある。
治療期間 | 3~6ヶ月 |
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治療回数 | 6~7回 |
サイナスリフト
上顎には構造的に上顎洞という空間があるので、人によってはインプラントを支える骨が十分に確保できないケースがあります。サイナスリフトはそのような症例に適用して、骨の量を確保してインプラントの埋入を可能とする治療方法です。
まずシュナイダー膜(上顎洞粘膜とも言う)を剥離させた後持ち上げて、そのスペースに自家骨や人工骨を埋め込みます(自家骨は他の部位から支障が無い程度に採取します)。これによって処置する前より上顎洞底線が上がるので、インプラントの埋入が可能となる骨の量を維持できるのです。
メリット
- 骨量がかなり少ない状態でも、インプラント治療が可能になる。
- 上顎洞を広範囲に広げられる。
- 目視で上顎洞の粘膜を剥離できる。
デメリット
- 手術時間が長く、体に負担がかかる。
- 顎の骨にインプラント埋入とは別の穴を開ける必要がある。
- 術後に顔の腫れや内出血が起こるリスクがある。
治療期間 | 3~6ヶ月 |
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治療回数 | 6~7回 |
ソケットリフト
ソケットリフトは、上顎の骨量、骨幅を増大させる治療法です。上顎には上顎洞という空洞があります。インプラント治療のために必要な骨の高さ(厚さ)が足りない場合は、インプラント治療が難しくなります。 そのため、上顎洞に骨を造成することで、インプラントを植立しインプラントを固定・安定させるのに十分な骨の高さ(厚さ)を確保します。
骨の高さ(厚さ)が5mm以上あればソケットリフト法による骨造成でインプラント治療が可能になります。
メリット
- 歯ぐきの切開や骨に穴を開ける範囲が狭く、体にかかる負担を軽減する。
- インプラント体を埋め込む手術と並行して行える。
- 術後の痛みや腫れが少ない。
- 治癒期間がサイナスリフトに比べて短い。
デメリット
- 骨の厚みが最低5mm以上ないと適応できない。
- 目視での手術が難しい。
- 上顎洞を押し上げられる範囲に限界がある。
治療期間 | 3~6ヶ月 |
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治療回数 | 6~7回 |
インプラント治療の料金について
インプラント・フィクチャー埋入料(税込) | 220,000円/1本 |
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アバットメント ※上部構造含む(税込) | 165,000円/1本 |
GBR(税込) | 55,000~110,000円 |
サイナスリフト(税込) | 220,000円 |
ソケットリフト(税込) | 55,000~110,000円 |
治療期間 | 3~6ヶ月 |
治療回数 | 6~7回 |