なぜ噛み合わせが悪くなるの?(2)
津市の中心に位置し(津駅から15分)亀山市からも通院可能なところにある(歯科・歯医者)ナカノ歯科クリニックです。
今回も噛み合わせが悪くなる原因を考えていきます。
③歯ぎしりやくいしばりで歯をすり減らしてしまったためにおこる。
噛み合わせる力がとても強い人は歯ぎしりなどで歯をすり減らしてしまいます。それほど自覚していない人でも、寝ている時の 歯ぎしりが原因で結構するへっている場合もあります。寝ている時は脳へフィードバックがないため、起きている時よりはるかに強い力が出てしまうのです。歯の一番外側はエナメル質という非常に硬い層で守られていますが、歯ぎしりでエナメル質が全部なくなってその内側の象牙質が露出すると、象牙質は柔らかい組織のため容易に擦り減りが進行します。均等に擦り減ってくれればまだ良いのですが、虫歯などがあって噛みにくい歯があると、偏って擦り減ってしまうことも良くあります。それが顎関節に負担をかけ、顎が痛くなったり、口を開け閉めするときに大きな音が出たりすることもあります。
④歯の治療によるもの なくした歯を放置しておいた場合
残念ですがこれもしばしば目にします。患者さんも一度に全部歯が悪くなるわけではないので、少しずつ治療を受けた場合や徐々に亡くした歯が増えていきそれを放置しておいた場合、噛み合わせがばらばらになってしまうことも良くあります。たとえば歯をなくして噛みにくい側が出来、片方でばかり噛む癖がついてしまい、その状態のかみ合わせでかぶせ物を作ってしまうからです。これは歯医者が悪いを言えない事でもあります。なぜなら皆さんもかぶせ物を作る時「かみ合わせを調べますからこれを噛んでください」と、医院で言われたことがあると思います。患者さんが噛んだ通りのかみ合わせで作ると、偏った噛み合わせのまま、かぶせ物が作られることになります。適正なかみ合わせであるかどうかを見分けるのは、歯科医にとっても非常に難しいことです。