神経を取った歯のホワイトニング
津市の中心に位置し(津駅から15分)亀山市からも通院可能なところにある(歯科・歯医者)ナカノ歯科クリニックです。
何度も述べていますようにホワイトニングをする方が以前とは比較にならないほど増加しています。
ライフスタイルの変化、価値観のレベルが向上しているからでしょう。他人と話をしていても歯のきれいな人が多いと感じます。きれいで健康であれば本当に素晴らしいことです。
でもホワイトニングをした経験のある人の中には、Ⅰ本だけ白くなりにくい歯があるとか、経験のない人でも前歯の特定の歯だけの色が気になる、という方もおいでになると思います。これは大多数が歯の神経を取ったことによるものです。ナカノ歯科クリニックでは大きな虫歯でも 少しでも神経を残せる見通しがあるときは、神経を取らない治療法を選択しています。神経を取ることで歯はいろいろなダメージを被るからです。ただ神経を取らずに治療した場合、やはり侵された神経が(歯髄といいます)後日症状が出てしまい、結果的に神経を取らなければならなくなる場合もあるのですが、そのリスクを考えても神経を取らないことを試すだけの価値があると私は考えています。
神経を取るとどうなるのでしょう。歯髄の中には神経だけでなく歯に栄養を運んでいる血管も存在します。それらを除去してしまうのですから、当然歯には栄養が補給されなくなり、例えれば切った枝のような状態になります。生木の断面はきれいなうす緑やライトブラウンですが、枯れ枝は茶色が濃くなってしまいます。これと同じことが歯にも起こってしまい何となく茶色ががかった色に変色してしまうのです。年月の経過と共に色は濃くなる傾向にあります。神経を取った歯を失活歯といいますが、これは通常のホワイトニングではきれいになりません。内部から脱色する必要があるからです。失活歯は別の方法できれいにすることができます。”ウォーキングブリーチ” といいます。
ウォーキングブリーチの方法
1. 歯の裏にある詰め物を取り除いて、きれいにします。神経を取った後に詰める薬剤がちゃんと詰まっていない時 は、もう一度薬剤を詰めなおす治療を先に行います。
2, 歯の中にホワイトニングの薬剤を入れ、仮詰めをします。数日に一度薬剤を入れ替えます。
3,効果が出て満足できる色になれば、薬剤を除去して歯の裏にあけた穴を封鎖します。
ただ効果の程度は人により相違があるので、何回できれいになりますとは言い切れませんし、金属(主に銀イオンの漏出)が原因の黒っぽい色の漂白には効果がありません。また歯の表面が大きく欠損している場合、すなわち大きな虫歯にはあまり適した方法ではありません。このような場合は残念ですが歯を削ってきれいな色のかぶせ物ををする方が確実です。うまく利用すれば非常に満足度が高まりますが、その可否については歯科医師とよく相談していただく必要があります。メリット、デメリットと、施術の可能範囲をよく理解してから施術を受けてください。
ブリーチ前
20代男性
事故により抜髄(神経をとること)
治療期間と費用 約1か月 13000円