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津市の中心に位置し（津駅から15分）亀山市からも通院可能なところにある（歯科・歯医者）ナカノ歯科クリニックです。

高齢化にともない「自分の歯をいかに長く保存できるか」がたいそう大きな問題となっています。

歯がなくなりちゃんと咀嚼できなくなると、肉体的な健康はもちろん精神の健康にも影響が出てきます。自分で咀嚼して食事ができなくなると、認知症の危険度が一気に増すというデータもあります。歯を長期にわたり保存するために最も重要なのは、歯周病を防ぐということです。「虫歯」と聞くと怖いもののようにことさら身構えてしまう人もおいでになりますが、実際のところ４０歳代以降では歯を失う最大の原因は歯周病であることは明らかな事実です。もちろん虫歯になっても大丈夫ということではありませんが、歯周病が進行すると重大な問題を引き起こします。

歯周病が危険な病気である理由

１、お口全体の歯が歯周病になってしまうリスクの高いこと、１本だけの歯が歯周病ということはまずありません。（まれにかみ合わせが原因で起こることもありますが）虫歯は多発性のこともありますが、全部の歯が虫歯という患者さんにはお目にかかったことがありませんが、全部が歯周病という人はかなり多いのが現状です。

２、初期には自覚症状がほぼありません。もちろん注意していれば初期でも少し唾液がねばねばするとか、歯磨きの時に出血しやすいなどの症状があるのですが、いずれも軽いものです。よほど注意していないと気が付きません。初期症状に気づく人はかなりお口の健康に敏感な人なので、おそらくそれほどの関心があればまず歯周病の心配のないケースといってよいでしょう。知らないうちにかなり重篤な段階まで進行してしまう病気でなのです。

３，進行すると治すことが非常に難しい病気です。歯周病の本態は歯を支えている歯の周りの骨（歯槽骨）が溶けてなくなることです。コマーシャルなどでよく目にするように、歯ぐきが腫れるだけの病気ではありません。それは症状のひとつにすぎません。歯槽骨がなくなると通常の治療では元通りにすることはほぼ不可能です。再生療法もありますが、歯槽骨の吸収が広範囲に及んだ場合、それも難しいといえると思います。一般的にはなるべく早期に発見し、現在以上に歯周病が進行しないようにするのが最も賢明です。

４，全身の健康に悪影響を及ぼす病気です。歯周病で作られるバイオフィルムは全身的な様々な病気を引き起こしたり悪化させる要因になります。糖尿病、心疾患、高血圧など枚挙にいとまがありません。

５，社会的、対人的なトラブルが起こることがしれません。歯周病くらいで大げさなとお思いの方もおいでになることと思います。けれども歯周病にり患すると歯ぐきから膿が出てくるため、歯周病独特の悪臭（口臭）を発します。悪臭とまで言うべきかどうか少し迷ったのですが、歯周病の全くない身にとっては耐え難いことさえあるのです。以前私が経験したことですが、ある商品のセールス担当者の口臭がひどかったため、その商品を購入する気も失せて途中で帰ってしまいました。ビジネスにおいてはチャンスを失ってしまうことすらあるかもしれません。

歯周病の予防と治療

歯周病の予防と治療のためには「歯ぐき周囲の歯周病菌をなるべく減らすこと」が重要です。そのためにはクリーニングとブラッシングが欠かせません。歯のクリーニングについてはまた別の機会に説明したいと思います。正しくブラッシングをすること、それを続けていただくことにナカノ歯科では重きを置いています。ただ「ちゃんと磨いてください」では、患者さんは何をどうしてよいのか分かりません。ナカノ歯科では少なくても毎月１回、ブラッシングがまだまだ十分でない患者さんには来院ごとに磨き方の指導を行います。しっかり自覚して、継続することが本当に大切なのです。

初診時

３０代　男性

主訴　前歯の白い部分が取れた

治療　ブラッシング指導とクリーニングを徹底的に行う

下の歯の根元にもやもやとして見えるものはブラッシングで取れていないプラークです。

 

治療後

初診から４か月後

治療はすべて保険範囲内（前歯は修理）

前歯のかぶせ物はやり替えていません。歯ぐきに注目していただければ違いがはっきり分かると思います。

歯ぐきの色が健康的なピンク色で、形もはっきりしています。初診の時は歯の周りの歯茎がふくらんでいます。

（腫れています）

プラークもきれいに除去されています。（ナカノ歯科の厳しい基準で言うとまだ完全ではありませんが。）