噛み合わせ
院長コラム
津市の中心に位置し(津駅から15分)亀山市からも通院可能なところにある(歯科・歯医者)ナカノ歯科クリニックです。
みなさんは噛み合わせが悪いということどういったイメージを持っていますか?
見た目にきれいな歯並びを想像されるかもしれません。けれども、私は良いかみ合わせとは、顎関節に負担を与えず、スムーズに顎を動かせる歯並びだと考えています。顎関節と歯並びを一体的に考えている患者さんは少ないと思いますが、顎の動きを誘導するのはすべて歯並びなのです。歯並びが適正でないと顎に異常な動きや力がかかります。それが肩こりや頭痛さえ引き起こすことがあるのです。スムーズに顎を動かすことが出来れば、顎が痛くて口が開きにくい、口を開けた時音がする、肩が凝る、首筋が痛いといった不快な症状をかなり抑えることが可能だと思います。ですから矯正もただ単に見た目が美しい歯並びにするのでなく、正しく顎関節が動く歯並びを目指すべきと考えます。
実際皆さんのお口を見てみると残念ながら理想的な歯並びを持った人は非常に少ないのが現実です。ですが、ただ歯並びが悪いからと言って、すべての人が何らかの症状を訴える訳ではありません。何の症状もない場合は治療は必要ないと思います。私が見てきた患者さんの中には「これで噛めるの」と思うようなかみ合わせでも快調な人もいます。また反対に薄い紙の半分以下の高さの狂いがあっただけで非常に具合悪くなる人もおられます。感受性には大きな差があるというのが私の感想ですが、問題がある噛み合わせの場合は今は大丈夫でも年齢を重ねると症状が現れることもあります。