インプラント治療で回復できること
津市の中心に位置し(津駅から15分)亀山市からも通院可能なところにある(歯科・歯医者)ナカノ歯科クリニックです。
インプラントは今ではポピュラーな治療方法になっています。ナカノ歯科でも多くの症例がありますが、義歯では望めない咬合の再構築のためには最も適した治療方法だと思います。もちろん義歯もかみ合わせを回復するうえでたいそう有意義な方法ですが、やはり限界があると感じています。特にかみ合わせの力が強い患者さんの場合がそうです。
かみ合わせの力が強い患者さんでは(咬合力が強いといいます)義歯にかかる力が顎の粘膜に直接加わってしまいます。そんな症例では義歯を作成する場合、粘膜に直接加わる力をセーブするためいろいろ工夫をするのですが問題を解決するのがなかなか難しいと感じています。
1,粘膜に圧痕ができてしまい痛みを訴えることがある。特に咬合力が強い場合は顕著に現れやすい。
2,入れ歯は粘膜の上にのせて使うものなのはでやはり嚙合わせると若干沈み込みがあります。そのためどうしてもかみ合わ せが安定しにくい。
3,人工歯の材質にもよりますが、人工歯が摩耗しやすくすぐかみ合わせが不適切になる
4、義歯のかみ合わせが不適切になると、残っている歯にもいろいろ影響がでてしまう
インプラントはフクスチャというパーツを顎の骨の中に埋め込みます。フクスチャが骨とついた時点でその上にかぶせ物をつけるので、非常によく噛めます。義歯のように沈み込むことはありません。かえって天然歯は歯根膜という組織で顎の骨に吊り下げられた感じなので、インプラントのほうがしっかりしていると言えるかもしれません。しっかりしすぎることがマイナスに働くこともあるのですが、現状では最も的確にかみ合わせを安定させることができる方法です。
例に挙げる患者さんは長期にわたり義歯で苦労されてきました。まず上の義歯が気持ち悪くて耐えられないということで上の歯にインプラントを入れました。下あごは義歯を希望されましたが、やはり嚙合わせる力が強く、前歯がすぐにダメになってしまいます。入れ歯の沈み込みや入れ歯の歯の摩耗によってかみ合わせが下がり、前歯に力がかかってくるからです。金額的なこともあり迷ったのですが、下顎もインプラントをお勧めしました。そこでようやくかみ合わせが安定し、その後快適な生活をお送りいただけています。確かにインプラントは保険不適応ですが、一生の生活を考えると思いきる価値はあるものだと思います。
術前
当時60代男性 上下とも義歯かみ合わせが安定せず前歯が出てきている
術後
上下ともインプラントで修復が終わった状態(前歯の違いを見てください)
治療期間 2年(最初は上顎だけインプラント希望だったので)
費用 インプラント7本 約300万円
前歯の治療は保険適用